2024.07.29
フォークリフトバッテリーの状態を確認する方法とメンテナンスのポイント
はじめに
フォークリフトの効率的な運用には、バッテリーの状態を正確に把握することが不可欠です。
バッテリーの寿命が尽きる前に交換することで、業務の中断を防ぎ、コストの削減に繋がります。
この記事では、フォークリフトバッテリーの状態を確認する方法と、
㈱岐阜バッテリー販売が提供する「遠隔監視システム/バッテリーロガーBL-200」の活用について説明します。
フォークリフトバッテリーの使用年数とサイクル回数
使用年数
一般的に、フォークリフトバッテリーの寿命は3~5年とされています。
しかし、使用環境やメンテナンスの状況によって寿命年数は変わってきます。
サイクル回数
フォークリフトバッテリーの寿命は充放電サイクル回数によっても決まります。
多くのフォークリフトバッテリーは1200~1500回程度のサイクルを持ちます。
使用開始からの充放電回数を記録し、寿命の目安にします。
放電の深さ
フォークリフトバッテリーのサイクル寿命は、放電の深さが浅いほど長くなり、深い放電を繰り返すと短くなる傾向があります。
このサイクル数や放電深さを意識して、なるべく1回1回の充電を適切に行うことが重要です。
特に、電池残量30%(7割放電)のタイミングを見計らって充電することをオススメします。
また、短時間・短期間の継ぎ足し充電が常態化していると寿命を極端に縮めてしまうので、不要な充電は避けましょう。
充電時間の変化
充電に必要な時間が長くなったり、短くなったりする場合、バッテリーの劣化が進んでいる可能性があります。
充電時間が充分なはずなのに、充電量が少ない場合には、バッテリーセルの異常やケーブル断線など何らかのトラブルが考えられます。
動作時間の低下
通常の動作時間
新品のバッテリーであれば、満充電でフォークリフトを一日中使用できるはずです。
具体的な動作時間はフォークリフトの使用状況によりますが、8時間以上の連続運転が可能です。
動作時間の低下
満充電しても、通常の動作時間よりも短くなっている場合、バッテリーの容量が低下していることが考えられます。
これは、バッテリーの寿命が近づいているサインです。
フォークリフトバッテリーの外観チェック
液漏れ・液枯れはバッテリーの劣化に繋がる要因となります。
バッテリーのメンテナンスに重要な補水作業ですが、必ず充電後に行ってください。
充電前に目一杯の補水をしてしまうと、充電による化学反応でバッテリー液の体積が増加し、水位が上昇し、液漏れを起こす可能性があります。
漏れた液は、硫酸の結晶となり、漏電、腐食、端子部のケーブル断線などに繋がります。
フォークリフトバッテリーに使用される鉛蓄電池(鉛バッテリー)のセル1本は通常2Vです。
これらのセルを直列に接続することで、12V、24V、36V、48V・・・など、必要な電圧のバッテリーパックを構成します。
複数のセルで構成されている為、1本のセルの性能低下がセル全体に悪影響を及ぼすことがあります。
また、中央付近のセルは構造上、熱を持ちやすいので、管理には特に注意が必要です。
フォークリフトバッテリーの電圧と比重の測定
満充電状態での1セルの適正電圧は通常、2.1V~2.2V程度です。
ただし、バッテリーの種類やメーカーによって異なるため、具体的な製品の仕様書やメンテナンスガイドラインに従うことが重要です。
鉛バッテリーの場合、電解液の比重を測定することで状態を確認できます。
比重が正常範囲内でない場合、バッテリーの劣化が疑われます。
フォークリフトバッテリーメンテナンスの履歴
メンテナンスの記録
バッテリーのメンテナンス履歴を確認します。
定期的にメンテナンスの記録が行われている場合、異常に気が付きやすくなります。
メンテナンス不良の影響
メンテナンスが不十分な場合は寿命が短くなります。
特に、液漏れ、液枯れ・過充電・過放電が繰り返されると、バッテリーが早期に劣化します。
遠隔監視システム/バッテリーロガーBL-200の活用
岐阜バッテリー販売が提供する「遠隔監視システム/バッテリーロガーBL-200」を活用することで、
バッテリーの状態を遠隔監視し、定期的なメンテナンスなどを行い、正しく運用することで本来のバッテリー寿命を全うすることができます。
遠隔監視
バッテリーの電流、電圧、温度、液面などの情報を遠隔監視します。
異常が検知された場合、離れた場所にいても即座にアラーム通知を受け取ることができます。
データ記録と分析
長期間にわたるデータを記録し、レポート分析することで、バッテリーの使用状況や劣化傾向を把握できます。これにより、適切なメンテナンス時期や交換時期を予測することができます。
予防保全
遠隔監視システムにより、バッテリーの異常を早期に発見し、問題が深刻化する前に対策を講じることができます。
「遠隔監視システム/バッテリーロガーBL-200」は、上記の機能を用いて、
コスト削減、業務効率化、工数削減、寿命予測、適切なバッテリー運用、適切な車両配置
このようなソリューションを提供いたします。
より詳しく知りたい方はこちらも御覧ください
https://www.tb-battery.com/products/バッテリーロガー/p3041/
バッテリーロガー |1 |ブログ|㈱岐阜バッテリー販売 (tb-battery.com)
まとめ
フォークリフトバッテリーの寿命を適切に見極め、交換のタイミングを逃さないことで、フォークリフトの効率的な運用が可能になります。
以下のポイントを押さえておきましょう。
□使用年数とサイクル回数の記録:バッテリーの使用期間と充放電サイクルを把握しておく。
□充電時間と動作時間の変化を監視:異常が見られたら早めに対処する。
□外観のチェック:バッテリー自体の損傷や液漏れ・液枯れがないか確認する。
□電圧と比重の測定:定期的に行い、劣化のサインを見逃さない。
□自己放電率の確認:長期間使用しない場合でも、バッテリーの状態を把握する。
□メンテナンス履歴の管理:適切なメンテナンスを行い、バッテリーの寿命を延ばす。
□遠隔監視システムの活用:バッテリーの状態をリアルタイムで監視し、予防保全を行う。
お知らせ
岐阜バッテリー販売は、バイクや自動車、フォークリフト等の「バッテリー」を扱い50年以上。
海外からバッテリーを仕入れ、お客様のニーズに合わせて自社工場で組立・溶接・充電することで新しい価値を生み出す会社です。
バッテリーメーカーと直接取引をしていることから、バッテリーの取扱品目が多数ございます。
特にフォークリフトのバッテリーは輸入数No.1を誇っており、数百種類ものフォークリフトに対応できます。
メーカーとの強い関係性を生かし、プライベートブランドの共同開発にも取り組んでいます。
当社製品を取り扱う販売店や実際の機械を扱う会社様に、お客様の業務上のお困りごとや「こうなったら良いな」というニーズをヒアリング。
それらの声をもとにサンプルテストを行いニーズを見据えた商品提案をいたします。
もし、何か少しでも気になっていただけましたらお気軽にご相談・お問い合わせください。
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お問い合わせ|フォークリフトバッテリーは㈱岐阜バッテリー販売 (tb-battery.com)