2022.10.12
【基礎知識】ディープサイクルバッテリーってどんなもの？
ディープサイクルバッテリーとは
鉛バッテリーは用途別にスターティング用、ディープサイクル用のいずれかに大別されます。
今回は、車用などで馴染みのあるスターティング用（始動用）バッテリーではなく、少し聞き慣れない「ディープサイクルバッテリー」について解説していきます。
ディープサイクルバッテリーは「サイクルバッテリー」や「EBバッテリー」とも呼ばれます。
ディープサイクルバッテリーは深い放電の繰り返しに耐えることができる専用のバッテリーです。
使用用途
ディープサイクルバッテリーは、主にバッテリーを動力源とする機器に使用されています。
・バッテリーフォークリフト（工場や倉庫等で稼動している電動フォークリフト）
・UPS（無停電電源装置）
・ゴルフカート
・電動運搬車
・ターレー
・スイーパー（電動床面クリーナー）
・ウェルダー（溶接機）
・キャンピングカーのサブバッテリー
・電動車椅子、セニアカー
ディープサイクルバッテリーは、スターターバッテリーに比べて電極板枚数が少なく、厚いため、深放電や充電を繰り返し行うことが可能な構造になっています。
さらに、比較的低い率での放電が行われることで、長時間の連続使用に耐えられます。
エンジンを始動させるだけはなく、フォークリフトのように物を運んだり、床面クリーナーやウェルダーのように激しい作業であったり、大量に電気を使用する車両や機械に使われています。
ディープサイクルバッテリーを長持ちさせるコツ
1)液量管理
ディープサイクルバッテリーはスターターバッテリーと同様に、開放型と密閉型に分類されます。
開放型のバッテリーの場合は、特に定期的なバッテリー液の液量点検が重要です。
ディープサイクルバッテリーはスターターバッテリーに比べ、バッテリー液が蒸発しやすい傾向があります。
メンテナンスを怠ると、液枯れが原因でバッテリー内部の電極板が物理的に劣化していきます。
電極板が劣化してしまうと、いくら充電しても本来のバッテリー性能を発揮できなくなります。
2)過放電禁止
ディープサイクルバッテリーは、機器が動かなくなるまで使わない（完放電させない）ことで、バッテリーが長持ちします。
完放電を繰り返すと、鉛バッテリーへの負担が大きくなるため、寿命に悪影響を与えます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ディープサイクルバッテリーについての疑問は解消されましたでしょうか？
他にも何か疑問・お悩み等ございましたら弊社までお気軽にお問い合わせください。
今後もブログを通じて様々な情報を発信して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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