2022.11.07
フォークリフトバッテリーの寿命を延ばす為にするべき、たった１つのこと
はじめに
本日は、「フォークリフトバッテリーの寿命を延ばす為にするべき、たった１つのこと」と題して、
フォークリフトバッテリーを長持ちさせる為の基礎知識をお届けいたします。
もちろん、日々のメンテナンスで大切なことは沢山ありますが、その中でも特に重要なことをお伝えします。
ぜひ、最後まで御覧いただけると幸いです。
極板の劣化について
フォークリフトバッテリーを構成している物の中で、特に重要なのが極板です。
バッテリーが寿命に近づくと、極板が劣化を起こします。
極板劣化は、製造上の欠陥により生じることもありますが、誤った取扱方法によっても生じることがあります。
ここでは、極板劣化の様々なパターンを紹介します。
サルフェーション
放電すると正極板の表面にサルフェーションと呼ばれる膜が形成されます。
通常は充電する事でサルフェーションはなくなりますが、放電したまま放置すると、このサルフェーションが結晶化し白膜のような形で目に見えます。
この状態になると充電してもなくならず、化学反応を阻害しバッテリーの容量が低下します。
サルフェーションとは
鉛バッテリーを放電したときに発生する硫酸鉛の結晶化を指します。
発生して間もない硫酸鉛は柔らかく、放電後すぐに充電すれば硫酸塩は電解液に溶け込みバッテリー容量に影響を与えないはずですが、
バッテリーを長期間放置すると、硫酸鉛はだんだんと硬化していき、電極板にも付着するようになります。
硫酸鉛は絶縁体であるため、バッテリーの内部抵抗が大きくなり容量が低下する要因となります。
＜発生原因＞
・放電（低電圧）状態で長期間放置
・充電不足
・電解液不足
活物質の滑落
活物質が格子から滑落した状態
＜発生原因＞
・過放電、過充電
・高温下での充放電
・過大電流による充電
・深放電の繰り返し
・規定以上の振動
・バッテリー自体の寿命
正極格子の腐食
正極格子がボロボロと崩れた状態
＜発生原因＞
・過充電
・高温下での充放電
・不純物の混入
負極版のクラック
活物質にクラックが入り、電解液が枯れている状態
＜発生原因＞
・過充電、過放電
・高温下での充放電
・不純物の混入
極板劣化を抑えるために、適切な充放電を心がけよう！
バッテリーは消耗品のため、いくら気を付けて運用していても日々劣化していきます。
少しでもバッテリーを長持ちさせる為には、正しい知識を身に着けなければいけません。
今回ご紹介した様々なケースの発生原因に共通して言えるのは、充放電の過不足です。
極板劣化の原因となるサルフェーションは、適切に充放電することで無くなっていきます。
フォークリフトバッテリーの寿命を延ばす為にするべきたった１つのこと
それは、適切な充放電です。
バッテリー寿命が長くなれば、バッテリー買い替えまでの期間が長くなり、長い目でみたコスト削減に必ず繋がります。
バッテリーロガーのご提案
適切な充放電を行うためのお助けツールとして、
当社では、バッテリーロガーというバッテリーの状態を管理できるツールを開発しました。
バッテリーロガーとは、
バッテリーフォークリフトの状態を遠隔監視し、稼働効率の改善を実現する装置です。
つまり、バッテリーロガーを導入することで、フォークリフトバッテリーの正確な現状把握が可能になります。
※詳しくはこちらの記事も御覧ください。
フォークリフトバッテリーの寿命が長くなる？！ バッテリーロガー【遠隔監視システム】 ｜ブログ｜㈱岐阜バッテリー販売 (tb-battery.com)
お知らせ
岐阜バッテリー販売は、バイクや自動車、フォークリフトなどの「バッテリー」を扱い50年以上。
海外からバッテリーを仕入れ、お客様のニーズに合わせて自社工場で組立・溶接・充電することで新しい価値を生み出す会社です。
バッテリーメーカーと直接取引をしていることから、バッテリーの取扱品目が多数ございます。
特にフォークリフトのバッテリーは輸入数No.1を誇っており、数百種類ものフォークリフトに対応できます。
メーカーとの強い関係性を生かし、プライベートブランドの共同開発にも取り組んでいます。
当社製品を取り扱う販売店や実際の機械を扱う会社様に、お客様の業務上のお困りごとや「こうなったら良いな」というニーズをヒアリング。
それらの声をもとにサンプルテストを行いニーズを見据えた商品提案をいたします。
もし、何か少しでも気になっていただけましたらお気軽にご相談・お問い合わせください。
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